2008年3月18日火曜日

The Osbornes




今回、私は初めて海外に10日以上滞在するということになりました。
初めて海外に出たのは19歳。
それまでは外の世界を知らなくて、それはそれで、ネイティブの人から外国に行ったことないのに英語がうまいね!っていうのがかなり自分の中では自慢だったけど、19になって海外にでるようになってから、面白いことに毎年海外に行くようになりました。
でも1ヶ月も滞在するのは初めて。やっぱり1ヶ月は意外と長いものですね。あっという間な気もするんだけど、過去を思い返してみるとやはりたくさん時間があったなぁ、と。

旅行期間が一ヶ月ともなると、ホテルにずっといるわけにもいかず、今回はオジー氏家にてホームステイさせてもらうことになりました。
オジー氏の家はトロント郊外にあるブランプトンというダウンタウンから車で約1時間離れた場所。私がダウンタウンへ行くときは高速バスを使うか、車で20分かけて、地下鉄まで送ってもらっていました。いや〜改めて欧米は車社会なんだと実感。

オジー氏の家はとにかくすごい。まず犬と猫がたくさん。家の中では汚れてもいい服をきていないと、犬は飛びかかってくるし、猫はすり寄ってくるし、とにかく毛がたくさん付く。今でもたくさんいると思うけれど、昔は犬だけで200匹も飼っていたそうだ・・・。
別の部屋ではたくさんのオウムが飼われていて、いつもギャーギャーうるさくて、まるでジャングル 笑。オジー氏のご両親と、オジー氏は朝起きて、これらの動物のえさやりや、排泄物の処理、掃除をしてから仕事に行くのです・・・。

その他に、オジー家は大家族。今一緒に暮らしてる人は障害者の人も多いので、家の中にはエレベーターがあったり、人を運ぶクレーンがあったり、見たことない物ばかり。とても大変だとは思うけれど、みんな協力し合いながら生活するのが当たり前のようになっているから、一般人の私からしたら、みんな本当にいい子たちだなあって関心してしまいます。

家の中はとにかくエキゾチックなムードが満点。木彫りのお面に、彫刻、陶器の置き物、絵画・・・。それは全部パパとママの影響らしい。一枚目の写真の天井に飾ってある中国の旧正月を祝う龍はパパがずっとほしかったものらしい。外にも木彫りの彫刻、東南アジアっぽいヤシの木でできたバルコニー。とにかく色んな国の物の工芸品が家の至る所にミックスされているのです。もちろん日本の招き猫や、浮世絵も飾られていました。

オジー家の食事はママがイタリア人だけあって、イタリアの家庭料理が多い。やっぱりオリーブオイルとバルサミコ酢は必須で、オリーブオイルなんかこれでもか!ってほどなんにでもよくかけてました。それからとにかくチーズをよく使う!それもたくさん。ペコリノ・ロマーノ、フェタ、モッツアレラなどなど、ほんとに色々な種類のチーズをミックスして使うのがオジー家流。しかもチーズの大きさもデカイ。料理にはパスタはもちろん、レンズ豆やその他の豆を使ったスープもよく出されていたし、ハンバーガーやサンドイッチなんてアメリカっぽい夕飯のときもありました。オジーママはイタリア人なのにトマトが嫌いで、あまりパスタにトマトは使われておらず、ベジタリアンのせいもあってか、とにかく野菜たっぷりでした(もちろんそれでも肉はでたよ)。魚はそういえばクラムチャウダー以外、一度も出なかったなぁ。


オジーのママ達の親族は1950年代、当時イタリアのナポリ地方には仕事がなかったため、新たな仕事を求め、カナダに移民してきました。イタリア人はカナダの移民の中では一番始めの方に当たるそうです。
カナダではイタリアンレストランを営んだり、一生懸命働いて生活を支えていたそうです。
今でも親族がトロント近郊で暮らしており、私もたくさんの叔父と叔母といわれる人達とお会いする機会がありました。トロントから北東に向かったところにイタリア人が多く住む住宅街があり、そこに暮らす叔父さんと伯母さんにもお会いしました。ストリートの名前はイタリアを感じさせるような名前も多く、住宅もイタリアのヴィラ(アパートメントのようなもの)を思わせるものがたくさん。ここの地区はお金持ちが暮らすことでも有名で、たくさんの大豪邸も時々目にしました。叔父さんと伯母さんの家もとても大きなお家で、内装もやはりどこかイタリアンチック。伯父さんはカナダで一生懸命働き、ここまでくることができたのだそう。今ではコテージなんか持てちゃうほど、リッチなんだそうだ。ところでその伯父さん、伯母さんはまるで私の親戚かのように、お菓子たくさん食べなさい!といってビスコッティとお決まりのイタリアンエスプレッソを振る舞っていただきました。ん〜本場のエスプレッソはひと味もふた味も苦い!
二人ともイタリア人だけあって、陽気で楽観的。伯父さんはなぜか日本語を少し知っていて「ハヤク!ハヤク!」と日本語を喋って私を驚かせてくれました 笑。私はただの純粋な日本人だけれど、オジー氏にはイタリア、スコティッシュ、イングリッシュ、モロッコ、スペインなどなど色んな血が混じっていて、その人の文化や、ルーツを知るのはとても興味深いものです。ちょっとばかりうらやましくも思ったりします。


すっかり長くなってしまいましたが、普通のホームステイするのとは大分訳が違いましたが、それでも楽しく一ヶ月を過ごさせて頂いたオズボーン家には本当に感謝するばかりです。

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