Grasshopper Night

夏・・・。意外と好きな夏。でも幾つか難点はある。一つは暑さ。これはいくら文句いってもしょうがないですね。
で、もひとつ夏でいやなこと。それは虫である。

私はセミがとにかく大嫌いである。もう外に出ると彼らとの戦いだ。
道をふんふんふーん♪と歩いてたりすると、いきなり突進してきたり、はたまた洗濯物を取り込もうとすると、洗濯物にあたかも元から服にバッチが付いていたかのように、ヤツが服にくっついていたりする場合があって、毎日毎日どきどきだ。

だが、昨日新たな宿敵が現れた。
夜、本を読んでいたときの事。なにか羽音のようなものが聞こえた。でも周りには何も見当たらず、気のせいかと思って本を読み続けていました。本を読み終わって、さぁ風呂にでも入るか、と思って立ち上がったってたまたま棚の方をみたら

なんと！


すくなくとも１５ｃｍ以上はあろうかと思われる仮面ライダー（バッタ）がいるではないか！！！
ひぃいいいいいいいいいいい！！！！！！！！！でかい！でかすぎるよあんた！ほんとに仮面ライダーのフィギュアぐらいありそうなでかさ。小さいのだったらかわいいんだけど、デカイともうだめ。気持ち悪い！！！

私が動きを止めると、ライダーは動く。私が動くと、ライダーは動きを止める・・・・。一触即発な雰囲気。私は毛布をかぶり、万全の体制を整え、リビングにいる弟と母に助けを求めた。

母はあっけなく、仮面ライダーを捕まえ、外に逃がした。「あんたいつからそんな虫だめだったっけ」といわれた。いくらなんでもあの仮面ライダーはごめんだ。だってマントつけてないじゃん。あぁ、うちの周辺はまだまだ田舎なんだなぁ～と実感。

それからシャワーに入って、部屋でパソコンをいじっていると、また！またあの仮面ライダーがとぉー！！！！と仮面ライダーキックのごとく（実際キックしてるのかどうかは定かではない）、家の中に入ってきた。しかも私の足めがけて！！！！ぎょええええええええええええええ！！！！！！と叫んだ私。早速妹に助けを求める。どうやら仮面ライダーはかなりエキサイトしているようだ。なんども妹が捕まえても、仮面ライダーキック！仮面ライダーキック！とばかりに飛び回る。しかも外に逃がそうとしてもやはりとぉおおおお！！！！！！！！！！！！と仮面ライダーキックで部屋に乗り込んでくる。もはや仮面ライダーは私のヒーローではない。おせっかいに等しい。

さんざん仮面ライダーは家の中で暴れ、ようやく今日の任務を終え、暗闇に消えていった。さようなら、仮面ライダー。もうあなたの助けは2度といらないよ・・・・。



＊ビートルズはリボルバーのアルバムカバーが一番サイケで好き。